DxMTは、「第10回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム」に協力いたします。
以下詳細をご案内申し上げます。
皆様のご参加をお待ちしております。
【開催趣旨】
「大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム」は、大型実験施設であるSP ring-8、J-PARC MLFと「富岳/京」をはじめとするスーパーコンピュータとの連携利用による新たな研究成果の創出を目指し、2014年から実験計測の研究者と計算科学の研究者が一堂に会するシンポジウムとして開催してきました。第10回を迎える本シンポジウムでは、SPring-8及びJPARC MLFで進んでいる高圧下での計測の高度化に加え、「京」及び後継機の「富岳」においても高圧環境下でのシミュレーション研究が活発に行われていることを踏まえ、高圧下実験と計算科学との融合による高圧科学の新展開をテーマとして開催いたします。 先端研究施設では、量子ビームの高強度化・高輝度化に伴い高圧下での測定が容易となり、超高圧下での非常に狭い領域で低温から高温までの物質の構造物性や、商業利用を目指した比較的低い高圧下での化学反応が次々と明らかにされています。これらの先端研究施設での研究には、計算科学による予測が不可欠で、量子ビーム計測と計算科学を組み合わせることで、極限環境である高圧下の物質研究・開発のさらなる高効率化が可能になります。本シンポジウムではこれらの融合によって近年急速に拡がった高圧科学の先端的な研究成果の現状を相互に共有し、データサイエンスを含めたポスターセッションを通して意見や情報を交換しながら、今後のさらなる研究の進展と連携利用の拡大を目指します。
【名称】「第10回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム」 ― 高圧下量子ビーム計測と計算科学の融合で拡がる高圧科学の新展開 ―
【日時】2024年9月12日(木)9:30~17:30 [開場: 9:00~18:00]
【場所・方法】
オンサイト(秋葉原UDXカンファレンス)とオンライン(ZOOMによる一方向型配信)のハイブリッド開催
秋葉原UDXカンファレンス A+B+C(東京都千代田区外神田4-14-1)
https://udx-akibaspace.jp/conference/
【プログラム(敬称略)】
9:00-受付開始
9:30-10:15 第1セッション:施設と登録機関の現状 座長:杉本 正吾(RIST)
9:30-9:45 開会挨拶 科学技術・学術政策局 研究環境課(文部科学省)、雨宮 慶幸(JASRI)、横溝 英明(CROSS)
9:45-10:15 施設と登録機関の紹介
1-1 SPring-8・NanoTerasu/JASRI 木村 滋
1-2 J-PARC/CROSS 松浦 直人
1-3 「富岳」、HPCI/RIST 吉澤 香奈子
10:15-10:30 休憩(Coffee Break)
10:30-12:00 第2セッション(高圧誘起超伝導の現状) 座長:吉澤 香奈子(RIST)
10:30-11:00 2-1 高圧誘起超伝導体MnPにおける磁気構造の圧力依存性の研究 松田 雅昌(オークリッジ国立研究所)
11:00-11:30 2-2 高圧力を用いた超伝導の研究 清水 克哉(大阪大学)
11:30-12:00 2-3 シミュレーションから見えてきた硫化水素高圧相H3Sにおける電子状態の特異性 明石 遼介(量子科学技術研究開発機構)
12:00-13:30 ランチ・ポスター展示
13:30-14:30 第3セッション(高圧下での物質合成とその評価) 座長:上床 美也(CROSS)
13:30-14:00 3-1 LPSO型Mg合金の高圧下での相分離とその熱力学的解釈 松下 正史(愛媛大学)
14:00-14:30 3-2 亜臨界水によるケミカルリサイクルでの中性子利用 中田 克(東レリサーチセンター)
14:30-14:45 休憩(Coffee Break)
14:45-16:15 第4セッション(地球惑星科学への応用) 座長:肥後 祐司(JASRI)
14:45-15:15 4-1 第一原理計算による地球惑星内部における含水物質の研究 土屋 旬(愛媛大学)
15:15-15:45 4-2 地震発生場の高温高圧環境下における岩石破壊プロセス:高エネルギー・高フラックスX線を用いたその場観察実験 大内 智博(愛媛大学)
15:45-16:15 4-3 高圧中性子回折実験の最近の発展と氷多形研究への応用 小松 一生(東京大学)
16:15-16:25 講演終了時の挨拶 田島 保英(RIST)
(オンライン参加者はここで終了)
16:25-17:30 第5セッション(講演者との意見交換・利用相談・情報交換・ポスター展示) 座長:吉見 一慶(ISSP)*会場のみ
(DxMT、ISSP)
・文部科学省データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト (DxMT) データ連携部会中核機関の取り組み
1) 物性研スパコンの事業の紹介
2) ソフトウェア開発・高度化プロジェクトの紹介
3) データリポジトリ事業の紹介
(CROSS)
・PLANETの概要と最近の研究成果(仮)
・中性子を用いた超臨界水反応過程の観察(仮)
・利用推進部活動報告
・J-PARC中性子産業利用BL(茨城県BL)の特徴と利用
(JASRI)
・施設と登録機関の紹介
・SPring-8における高圧実験ステーション
(RIST)
・「富岳」を中核とするHPCIシステム
・「富岳」を中核とするHPCIシステムにおける利用支援
17:30 閉会挨拶 山下 幸二(RIST)
【参加費】無料
【定 員】
・オンサイト(秋葉原UDX) 100名程度(定員になり次第、オンサイト参加の申し込みは締め切らせていただきます)
・オンライン(ZOOMによる一方向型配信) ZOOMへのアクセス上限人数に達しましたら参加申し込みを締め切らせていただきます。
【お申込み】
下のページより参加申し込みをお願いします。
https://www2.hpci-office.jp/regist/hpci-sympo10
【申込締切日】9月9日(月)
* 締切日前に受付を終了させて頂く場合があります。あらかじめご了承ください。
【お問い合わせ】
高度情報科学技術研究機構 シンポジウム担当
hpci-sympo[-at-]hpci-office.jp ([-at-]は@にして下さい。)
【主催・共催・協賛】
主催: (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)、(一財)総合科学研究機構(CROSS)、(一財)高度情報科学技術研究機構(RIST)
協力(予定):データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト(DxMT)、東京大学物性研究所
協賛(予定):理化学研究所、J-PARCセンター、量子科学技術研究開発機構、日本物理学会、応用物理学会、日本化学会、日本放射光学会、日本中性子科学会、高圧力学会、スーパーコンピューティング技術産業応用協議会、J-PARC MLF利用者懇談会、中性子産業利用推進協議会、SPring-8ユーザー協同体、SPring-8利用推進協議会
後援(予定):文部科学省、茨城県、兵庫県