RAS/RASX形式のXRDデータの読み込みに対応。
粉末X線回折法(XRD)は、主として結晶質の試料に対して、その結晶相の同定・定量、結晶性の評価などを得る為に用いられます。本テンプレートは、国内外で幅広く使用されているリガク社製粉末X線回折計から出力されるRAS/RASX形式を読み取るものです。RASファイルはTEXT形式、RASXは圧縮されたXML形式となっています。これらRAS/RASX形式は、結晶学で国際的に標準ファイルとして用いられているCIF(Crystallographic Information File)[1] と似た形式を採っており、ファイル中には測定された回折データのみならず、測定時の条件(X線源情報、スリット条件、温度情報など)も包括的に収録されています(ただし測定条件の自動収録にはSmartLab型回折計が必要)。本テンプレートは、このファイル形式を読み取り、測定時における測定条件などを利用しやすい形で記録するものです。試料に関する情報(組成、含まれている元素、合成法など)も各測定者が入力する事によって記録する事が可能です。
開発協力者: 廣戸孝信、茂筑高士、松下能孝 (NIMS)
[1] : “International Tables for Crystallography, Vol. G: Definition and Exchange of Crystallographic Data” ed. by S. Hall and B. McMahon, Springer, Dordrecht, the Netherlands (2006). https://it.iucr.org/G/ https://doi.org/10.1107/97809553602060000107
登録可能ファイル
Rigaku社XRDのRAS, RASXフォーマット
登録後のイメージ
入力フォーム
スペック
項目 | 説明 |
---|---|
用途 | X線回折(Rigaku) |
実験装置の手法の名称 | XRD |
ファイルを出力する実験装置の機種 | -- |
ファイルのフォーマット | -- |
ファイルの拡張子 | ras, rasx |
メタデータの抽出方式 | ファイル内容からのメタデータ抽出 |
メタデータ抽出結果の標準メタへのマッピングの有無 | あり |
メタデータを記述する略語を判読性に優れた専門用語に変換する作業の有無 | あり |
メタデータのvariable構造の有無 | あり |
可視化の有無 | あり |
可視化の種類 | スペクトル,html形式スペクトル |
データ解析の有無 | なし |
データ解析の特徴 | -- |
データ登録方式 | インボイス |
データ入出力方式 | 1回のデータ登録操作で1ファイルから1タイルを生成 |
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XRD_Rigaku 1.0 [NIMS_DTx003]
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